瀬尾和敬後援会事務所

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平成21年11月24日 今月の短歌「秋冷」


 秋が深まり「秋冷」という題で作ってみました。
 議会前の「閑話休題」です。

○秋冷の渇水に喘ぐ藺牟田湖の白鳥群れて小雨に遊ぶ

○秋冷の田圃に一羽青鷺はスックと立ちて偵察をする

○秋冷の小雨の路地を下駄履きの老婆は急ぐ脇目もふらず

○秋冷のテレビの事業仕分け人厳しき顔のヒーローとなる


第18回川薩にしき江短歌大会終わる 09.11.23

 8月から取り組んでいた「第18回川薩にしき江短歌大会」が終わりました。
 今年は、詠草提出者29名、本部から2名の31名の参加で、昨年よりもいささか寂しい大会でしたが、それでも、短歌に対する意見や感想が次々に述べられ、実りある大会が出来ました。



 互選、支部長選の各受賞された短歌は以下の通りです。
【互選】
第1位  刈られても再び咲きゐる露草の藍ひと色の命いとほし
第2位  天仰ぐ白鳥の羽を撫づるごと慈雨おだやかに秋暮るる池
第3位  ときめくものもたざるままに生き来しもただ健やかに古稀ひとつ越ゆ
【支部長選】
第1位 刈られても再び咲きゐる露草の藍ひと色の命いとほし
第2位 月見れば秋の足音聞こえ来る人恋しくて母恋しくて
第3位 街路樹のひそかな鼓動聞きとめむ秋のま昼の耳すましゆく



平成21年11月5日 にしき江短歌会祁答院支部

 にしき江短歌会祁答院支部の11月歌会が開催されました。
 1人は入院中ということで、本日は6人の参加です。6人のうち2人が90才代で、将来的には厳しい運営を迫られることがはっきりしていますが、何はともあれ、大先輩方のがんばりを見習い、若い人達の加入促進についても、尽力しなければなりません。

○肩たたきの唄流れくる運動会年寄り出番の帽子をかむる

○事件事故日毎ニュースに胸痛む世の中平和なれと今日「文化の日」

○霜月の出窓の日向に陣取りて煙草くゆらす値上げの前の

○ととのへし太き眉置く夫の顔蒸しタオルもて拭けば和らぐ

○亡き父母の齢に近づきコスモスの揺るるさまさへ深く身に染む

○ゴーサインわれにもらひし時の顔四十八年愛しと思ふ


平成21年10月30日
 「第18回川薩にしき江短歌大会」詠草集


 「第18回川薩にしき江短歌大会」の詠草寄稿を締め切り、寄稿者に送付しましたので、その詠草集を公開します。
 大会では、みんなで投票して選ぶ「互選」5首と、支部長さん方に選んでいただく「支部長選」3首を決めます。選出された方には、南日本新聞社に後援をいただき、楯、賞状が贈られます。
 良かったら、あなたも選んでみませんか。
 ここをクリックすれば、全作品がご覧いただけます。
        ↓
「第18回川薩にしき江短歌大会」詠草集 へのリンク


平成21年10月23日 「田園」

 
 稲刈りや脱穀もほぼ終わり、田園には急激に秋の気配が漂ってきました。
 「田園」というキーワードで歌を作ってみました。
 なお、9月分は投稿した月刊「にしき江誌」が間もなく発行されるので、その折り掲載します。

○田園に雀の大群押し寄せて籾殻あまた吐き出して去る

○田園に老爺老婆も馳せ参じ束の間の活気漲りてをり

○田園にしがみつくしか術知らぬ農夫は煙草斜めに咥ふ

○田園にクライマックスの時過ぎて静寂来たり秋冷連れて

○田園の未来映像見ぬままに豊穣の秋はまた暮れてゆく
 


平成21年8月28日 「この夏」

○あの頃の笑顔で集ふ仲間らの還暦同窓会は弾ける

○ばらまきの公約氾濫衆院選憂国の議論置き去りにして

○初孫の何と軽きよ恐る恐る両手広げる女房に渡す

○「眠り泣きミルクを飲みてまた眠る」したり顔して息子が語る

○去る夏を惜しむか能登の夜祭りの太鼓の音が五臓に沁みる


平成21年8月11日 祁答院歌会

 久し振りにフルメンバー集まっての歌会。

○早贄(はやにえ)の蛙のやうに干からびて梅雨明けの空眩しみ仰ぐ

○大空にドーンとはじける花火見て「来年もね」とがん病む君に

○もぎたてのとまと持ち来し友とふたり日暮れの庭にしばし語りぬ

○夏空に飛行機二機が引き放つ君の言ひ分われの言ひ分

○青春を大原麗子に入れ込みぬ「少し愛して」「長ーく愛して」

○一ヶ月見ぬ間に二本の歯が生えて食べたくなるよな「なおちゃん」の顔

○生憎の雨降る皆既食の日よ屋久島(やく)の人には待望の雨


平成21年8月4日(火) 「ちからある言葉」
 
 8月1日、早朝歌仲間の91歳のおばちゃんから電話がかかってきました。

 「瀬尾さん、おめでとう!」
 「何がですか?」
 「新聞、ほら新聞」
 「新聞がどうしたのですか」
 「あんたが新聞に出ているのよ!」

というわけで、調べてみると、「8月1日付 南日本新聞 2面 “ちからある言葉”欄」に私の名前が出ているではありませんか。
 短歌をたしなむ者として、選者の「森山良太さん」に目をかけられるということは、この上ない喜びです。まさか、私如きの拙い歌に着目していただけるとは・・・。
 記事を切り抜き、写真にも収めました。


 
 君色の波動が俺を襲ふ夜は冷えたコップでビールを呷る

 恐らく「君色の波動」というフレーズに注目していただいたのかな、と思いますが、いずれにしても採用していただき有り難いことでした。

 鈍色の心の隙間埋めむとて君の面輪をまた思ひ出す
 その白きおとがい伝ふ玉の汗眩しく見たり今日は猛暑日

の2首も挙げておられましたが、「大人の恋の歌」と決めつけられて、いささか面映ゆい気持ちでもあります。

 追伸・・・女房は複雑な顔をしていました・・・。



平成21年7月20日(月) 初孫「萌奈(もな)」に寄せて

 今月の詠草は「初孫誕生」しかないと思い、明日からの視察を前に急遽作り上げました。推敲不十分ですが、取り急ぎ。

○初孫の誕生予定日所在なくただウロウロと半日過ごす
 (前回の分をそのまま投稿しました)
○初孫の誕生知らす電話口息子の声も跳んでゐるなり

○初孫はをみななりけり初孫を産みたる母体の安否確かむ

○初孫の名は「萌奈」といふ「萌奈・萌奈・萌奈」ニヤニヤしつつ幾度も呟く

○初孫の「命名書」書かむと焼酎を脇に押しやり色紙に向かふ


平成21年7月15日 「初孫誕生」

 今日、初孫が生まれました。「感激を短歌に」と思いましたが、感激は強すぎると意外に歌は浮かばないものです。しかし、それでは「歌詠み」の名が廃る?と考え、拙い歌一首をあえて公開します。拙作:後日また。

 初孫の誕生予定日所在なくただウロウロと半日過ごす

平成21年7月7日 祁答院にしき江短歌会

 今日は上半期の誕生会を兼ねて、ホテル祁答院での歌会となりました。
 因みに、私の歌は二番目の漢字だけの歌です。たまにこのような漢字だけの歌にチャレンジしています。「意味が通じればいいさ」という遊び心です。

○生き残り幾人なるや色褪せし小学校の卒業写真

○衆議院解散間近政治資金規正法疑惑与野党混沌

○亡き友と写りし写真しみじみと旅の思ひ出胸のしめりく

○隣より完熟トマト届けられフレッシュな夏丸かじりせり

○朝な朝な庭を彩る草花の名も移りつつ真夏に向かふ

○雨多き季(とき)に清しさ添へくるる合歓の花なりしみじみ見てゐつ


平成21年6月29日 今月の短歌 題「から梅雨」

○から梅雨の空見遣りつつ農夫ひとりただ黙々と畦の草刈る

○から梅雨と思はせぶりの今日の雨重たく降りぬ雷連れて

○「お宝は所詮お前しかない」と歯の浮く台詞女房に囁く

○奇行あり蛮行ありてマイケルは世界を風靡し唐突に死す

*1首目、2首目は状況が異なります。1首目を作った後、猛烈な雷鳴轟く雨になったので、ついでに掲載しました。
 因みに「雷」は「いかづち」と読みます。


平成21年6月2日 祁答院にしき江短歌会

 祁答院にしき江短歌会の例会での詠草です。
 60歳〜91歳の超高齢?歌会です。


○梅ちぎり上手に漬けて孫子らに送らむものと心弾みぬ

○山々の連なる果ての西空に神は宿りて日輪抱く

○さざ波の立つごと風に揺れてゐる麦なでしこの薄紅やさしも

○朝なゆふな垣茶摘みては釜で炒る十指に伝ふ茶の出来具合

○メラメラと燃ゆる思ひを押し抱き君の面輪を脳裡に刻む

○にがうりの宙にさまよふつる先に我が手をそっと添えてやりたし



平成21年5月23日 今月の短歌 題「還暦・誕生日」

 5月20日、満60才の誕生日を迎え、文字通り還暦を迎えました。
 内心複雑な思いがあります。
 試みに、この欄に短歌本来の「縦書き」を表現したく、ホームページビルダーで変換しました。
 ここをクリックして下さい。
     ↓
「還暦・誕生日」 へのリンク


平成21年4月27日 今月の短歌 題「はつなつ」

○はつなつの色に染まれるかの君を真っ正面から眺めてゐたし

○鯉のぼりの今年は見えぬ離婚せし家族の庭のはつなつ何処

○泥酔の公然わいせつはつなつの享受叶はぬ草g君は

○ウサギ一羽私の車に飛び込みてあはれ生涯を閉じて仕舞へり


平成21年3月27日 今月の短歌 題「桜」


○いつもより10日も早き満開の桜は藺牟田湖面に映える

○卒業の別れの歌はグラウンドの満開の桜揺らしてゐたり

○思ほへず天下取りたる心地する桜並木の真ん中歩めば

○相方を失ひ翁花冷えの縁側の隅にポツンと座せり

○後輩の葬儀に向かふ沿道にひときは早き桜満開


平成21年3月10日 「議事堂で」

 朝、登庁するときの田園風景を、短歌にまとめて質問の冒頭で読み上げました。
 議会活動報告の一般質問全文の短歌は推敲不足だったので、少し手直ししてみました。

 
○朝霧に抱かれてゐる田園に確かに聞こえむ春の息吹は


平成21年2月4日 「学友との再会」


○教育長となりたる友と握手する37年の時空を越えて

○禿頭お互い見遣りて「昔とは変わっちゃいない」と歩み寄るなり

○背の丈は我より1寸足らざるも奴は肩幅2寸は広し

○「教育に命捧げむ」と言いをりし奴は教育長となりけり

○「昭和の町は教育のまち」たる市の理念豊後高田の明日を開くや


平成21年1月24日 「今月の短歌」・題「難関」

○難関の1級土木士合格を知らす息子の電話は弾む

○誤読多き総理効果と言ふべきや難読辞典本屋に並ぶ

○米国の新リーダーは声高に世界揺さぶる「イエス・ウイ・キャン」

○いつの間にか年金の話題弾むなり下手なゴルフの反省会では


平成20年12月27日「今月の短歌」・題「クリスマスプレゼント」


*連続して「孫」のことが登場しました・・・。

○「クリスマスプレゼントだよ」と電話口の嫁初孫の予定日知らすも

○来む年は還暦迎へむこの我に天は初孫までくるるとは

○クリスマスプレゼントには合鍵の一本でいい君の心の

○うっすらと雪化粧したる桜島に集ひて熱く鹿児島を語る

○使ひ捨ての働く道具かまた今日も非正規社員の解雇の嵐


平成20年11月26日「今月の短歌」・題「初孫」


○軽快な口調で息子「初孫」の兆し語れり焼酎が美味い

○鼻の先に定額給付金当てがはれ要るの要らぬと世はかまびすし

○迷走の麻生総理に小沢党首ここぞとばかりに攻勢に出る

○殺人の動機は理解できかねる厚生次官OB狙ふは

○還暦の同窓会の打ち合せどいつもこいつも齢重ねて



平成20年11月3日「薩摩川内市合同短歌会」で互選1位

 薩摩川内市の黎明短歌会とにしき江短歌会の合同短歌会に出席しました。57首の歌が出され、出席者分の全部の歌の批評・意見交換の部の司会進行役を仰せつかり試練の場となりました。
 なお、互選の部では私の次の歌が1位に選ばれ、恐縮することでした。

  秋色に染まる農道行き交へる車はもみじマークの多し

        



平成20年10月25日「今月の歌・選挙戦」

○倒伏の稲と戦ふ農夫らの手の温もりに屈託はなし

○へき地には独居老人あまたありいずれ消滅せむ集落の

○息をのみ開票結果待つ事務所誰やら何やら冗談を言ふ

○取りあへず勝利の報に雄叫びを上げて安堵顔がほころぶ

○4年後の戦ひ今し始まれりと近所のおじちゃん我を叱咤す



平成20年9月25日

にしき江短歌会祁答院支部の歌会が開かれました。
参加者の歌は以下の通りです。

○指折りて秋の七草かぞふれば遠くにかすむ野の花哀し

○いたはりの声かけくるるを受けながら老齢の馬荷を負ひ行くか

○ヘルパーの避難誘導に「イヤイヤ」と独居老人駄駄こねてゐる

○秋彼岸めぐり来たれば狂ひなく「ホツホツホツ」と咲く曼珠沙華

○彼岸花の一季にかける情熱よ里に燃え立つ赤き群生

○いかにして暴利得むかと画策の果ては毒物世に撒き散らし

○視聴覚衰へたるや人来しも聞こえぬままに草抜く我なり



平成20年8月28日


一般質問の最後に、議事堂の雰囲気を考えて即興で短歌を作り、「推敲不足」と断りを言いながら披露しました。パラパラッと拍手が起こりました。

○残る者も去る者もあらむ議事堂に今日はさやけく秋の漂ふ 




平成20年8月の短歌    【題 北京五輪】

○開催を危ぶみし声打ち消され北京五輪は粛々と進む

○腰を引きなかなか組まざる柔道のテレビ観戦溜息の出る

○褐色の肌に陸上競技場完膚無きまでに支配されたり

○オリンピックのプレッシャーものかは二連覇の北島康介雄叫び上げる

○北京五輪裏舞台では暴動の起これる様を小さく報ず




  祁答院支部にしき江短歌会  2008.7.10

○ いつよりか習ひとなりし朝化粧起き抜けの顔和やかなれと

○ 唐突に猛暑襲ひて紫陽花の残党無様に萎れてをりぬ

○ 初生りの南瓜を猿に荒らされて雨後の畑にひとり愚痴をり

○ ゆふ影を慕ひ咲き初むゆふすげはまろき光を押し戴けり

○ 隣卓に生れたての恋匂ひたつ見ざる聞かざるコーヒータイム

○ 主婦といふ便利なこの身の我なれば朝のテレビは洞爺湖サミット

○ 見上ぐれば木の間を透し夏雲が羨しきまでに泰然と浮く



 

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